樹齢千年の
オリーヴ大樹物語

オリーブの島のシンボルツリー

スペイン南部の
アンダルシアから

樹齢千年のオリーヴ大樹の故郷は、スペイン南部のアンダルシア。この地方は典型的な地中海性気候で、降雨量が少なく日照時間が長く乾燥しています。また、スペイン全体の約80%のオリーブオイルがここアンダルシアで生産されています。古代の野生のオリーブの化石が発掘されるなど、幾千年もの歴史がいまも息づいている場所なのです。

移植に貢献してくれたのは、希代の園芸家・プラントハンター西畠清順さん。もともとは高さが8メートルほどもありましたが、コンテナに入れるために高さは3メートルほどに伐採。独特な管理技術を用いて、1ヵ月間約1万kmの海路を経て小豆島へ運ばれてきました。重さは約3トン。トラックの重機で吊るす際には、樹皮が傷ついたりしないよう毛布などで保護し慎重を期しました。
スペイン南部のアンダルシア
西畠さんらの手によって、3メートルほどに伐採。
なんと、コンテナで運ぶ途中に、もう新しい芽が…!

プラントハンター・西畠清順

1980年、明治元年よりつづく植物卸会社『花宇』の長男として生まれる。年間2000件を超えるさまざまな植物調達の依頼に応えるために、 日本中世界中を駆け回り集めている植物は、世の中のさまざまなシーンを彩っている。

about 10,000km

Beyond the sea

約10,000kmの海路を経て
東日本大震災が起こった翌日2011年3月12日、日本中が動揺している最中に樹齢千年のオリーヴ大樹は無事神戸港を経て小豆島に到着。当社の「オリーヴの森 EAST」で、もっとも見晴らしの良い場所に鎮座しました。3月15日「オリーブの日」に厳粛な神事の中、冒頭に東北方面へ「平和と繁栄」を祈念して黙祷を捧げ、植樹式を執り行いました。
無事神戸港を経て小豆島に到着
傷つけないよう、毛布などでくるんで慎重に。
当社の「オリーヴの森 EAST」で、もっとも見晴らしの良い場所に。
神主様に、丁寧にお清めしていただきました。
参列者にて植樹の儀。
参列者全員記念写真

olive island

symbol
TREE

オリーブの島のシンボルツリー
食料や薬として、またはランプの燃料として古代から人々の暮らしの中で大切にされてきたオリーブ。この悠久の天の恵みを、この瀬戸内・小豆島からもっともっと広げたい。オリーブの輪を日本中そして世界中に広めたい。そんな想いを象徴するシンボルツリーとして植樹しました。

2016年3月15日には、スペイン大使館もご招待して、5周年セレモニーを開催。オリーブが日本とスペインの友好関係の一助となっていることを評価していただくとともに、オリーブを通じて世界へ平和と繁栄を広げていくことを改めて誓いました。